賃貸借契約とは

 
賃貸借とは、人が人に物を貸し、その対価として賃料をもらう契約をいいます。物を貸すほうを「賃貸人」、借りるほうを「賃借人」といいます。
 
私たちは、日常生活の中で数多くの賃貸借契約を結んでいますが、その中でも特に重要なのが不動産の賃貸借です。
 
不動産賃貸借契約を結んだ賃貸人と賃借人は、それぞれ次のような権利と義務があります。
1.賃貸人の権利と義務
1)賃借人から賃料をもらう権利
2)賃借人に不動産を使用収益させる義務
3)不動産を使用収益に適した状態にしておくための修繕義務
 
2.賃借人の権利と義務
1)賃貸人から不動産を借り受け使用収益する権利
2)契約で定められた用法に従い不動産を使用収益する義務
3)賃借権を無断で譲渡したり、不動産を無断で転貸しない義務
 
3.信頼関係による保護
賃貸借契約は、賃貸人と賃借人の信頼関係を基礎として成り立っていますので、契約上の債務不履行があったからといって、それが背信的行為と認められない限り、ただちに契約を解除することは出来ないという性質があります。
 
賃貸借について規定している法律は、民法と借地借家法です。不動産の賃貸借は、賃借人を民法よりも手厚く保護することを目的として制定された借地借家法によって規制されています。
 
【不動産賃貸トラブル関連情報】
賃貸借契約とは
 
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